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モチモチの木 [■ bookshelf]

「モチモチの木」/(作)斎藤隆介(絵)滝平二郎/岩崎書店/★★★★★

 

先日、友人と食事をした際に、子どもの頃に読んだ絵本の話題が出た。しかも、なぜか「ごんぎつね」など、ちょっと悲しい話や切ない話についてばかり。

 

翌日、ふと思い出して、ネット検索したのがこの「モチモチの木」。小学3年生のときの担任の先生が読み聞かせしてくれた話だ。

じんときたのと、木版画の美しさが記憶に残っているけれど、どんな話だったかはうろ覚え…。

無性に読みたくなって、思わず買ってしまった。

 

数十年ぶりに読んでみて、先生がこの本を選んだ理由、好きだった理由がわかったような気がした。自分が当時の先生の年齢に近づいたせいもあるのかもしれない。

 

まず、自分自身が楽しめる本であり、子どもたちに読んで聞かせたくなる本である。そして、何十年経っても色褪せない普遍的な魅力がある。

本の内容は忘れても、モチモチの木に火がともったときの美しさは、何十年経っても記憶に残っている。

もっとこういう良書を子どもも大人も一緒に読んで、情緒や感性、想像力を育むべきではないか。同級生を刺したらどうなるか、幼児に食事を与えなかったらどうなるか、想像もできない人間が多すぎる。

 

 

この先生は音読が上手で、いろんな本を読んでくれた。先生が読むと、挿絵を見ていなくても場景が浮かぶようだった。怪談は幽霊や妖怪が本当に見えるようで怖かったし、主人公が山姥に追っかけられるシーンは、臨場感たっぷりでドキドキした。

うちの家族には読書好きも、映画や芝居に興味のある人間もいないので、たぶん私はその先生の影響が大きかったのだろう。

私は友達があんまりいなかったので、学校へ行くのは好きではなかったけれど、不登校にならずに済んだのは、先生が本を読んでくれる時間が大好きだったのと、図書室の本が読み放題だったからだと思う。

 

 

もうすぐクリスマス。

私は、クリスマス(または誕生日)には、甥っ子・姪っ子に絵本を贈ることに決めている。去年は「ぐりとぐら」と、ひらがなを覚えるのに役立つ「ぐりとぐらのカルタ」にした。(このカルタがめっちゃカワイイ!)

今年はまだ決めかねているが、「モチモチの木」を第一候補に入れておこう。

  

モチモチの木

モチモチの木

  • 作者: 斎藤 隆介
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1971/11
  • メディア: -

5歳の豆太は、夜中にひとりでオシッコにもいけない弱虫。でも、ある夜、大好きな“じさま”の大ピンチに、豆太は勇気をふりしぼり・・・。

 

「にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねぇことは、きっとやるもんだ」。ラストの“じさま”の台詞に、思わず感涙。 

*******************************************

ごんぎつね

ごんぎつね

  • 作者: 新美 南吉, 黒井 健
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1986/09
  • メディア: 大型本

 

ぐりとぐら

ぐりとぐら

  • 作者: おおむら ゆりこ, なかがわ りえこ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1967/01
  • メディア: 単行本

ぐりとぐらかるた

ぐりとぐらかるた

  • 作者: 中川 李枝子, 山脇 百合子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本


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風に吹かれて豆腐屋ジョニー 実録 男前豆腐店ストーリー [■ bookshelf]

「風に吹かれて豆腐屋ジョニー 実録 男前豆腐店ストーリー」/伊藤信吾著/講談社/★★★★☆

 

やっぱりというべきか、やっとというべきか、出ましたね。男前豆腐店社長、初の著書です。

思わず買わずにはいられませんでした。

 

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー

  • 作者: 伊藤 信吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本

 

やっぱ、この人、おもろいわ。

二日酔いの頭でも(おいおい・・)すらすら読めてしまった。

(※あ、二日酔いは、先々週のことです。サバの“へしこ”にKOされました。w)

 

「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」はなぜ売れたのか、どう進化していってるのか、男前豆腐店はどこを目指しているのか・・・etc。気になる人は要チェックです。

 

男前豆腐店のサイトはこちら→ 男前豆腐店(※音量注意!)

 

 

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ライオンと魔女 [■ bookshelf]

ナルニア国物語「ライオンと魔女」/C.S.ルイス著/瀬田貞二訳/岩波少年文庫/ ★★★☆☆

 

 第二次世界大戦のさなか、空襲を避けてロンドンから片田舎の屋敷に疎開してきたピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人きょうだい。ある日、彼らが、古い屋敷の空き部屋にある大きな衣装だんすに入ると、そこは雪の降り積もる別世界だった。ナルニアというその国は、白い魔女に支配され、ずっと冬のままだという。子どもたちは、正義のライオン・アスランとともに、悪い魔女が率いる軍と戦い、ナルニアに平和を取り戻そうとするが……。

 

 子どもの頃に読んだような読んでいないような……。記憶がハッキリしないので、とりあえず、映画鑑賞前に読んでみようと思って購入。
 小学生向けの文庫なので、あっという間に読めた。ゆくゆくは、甥っ子・姪っ子にあげることになるだろう(たぶん彼らは、本好きにはならないような気がするが・・)。

 映画好きの友人の中には、ファンタジーとSFは苦手という人が何人かいるが、私はどちらも好きだ。しかし、ハリー・ポッターも指輪物語も乗り遅れ、楽しみが半減してしまったので、今回は一作目からついていこうと思っていたのだけれど…。

 ん~~~っ。面白いことは面白いが、少々説教臭さが鼻についてしまった。書かれた時代を思えば、道徳的になりがちなのも致し方ないか。
 とにかく、先が読めてしまうのだ。読んでいて予想通りの展開になり、結局、カンタンに悪い魔女は死に、正義が勝つ。ファンタジーだからハッピーエンドでも構わないが、魔女に騙されてみんなを裏切った次男が、アッサリ改心してしまうところが気に入らない(笑)。
 ひねくれ者で意地悪な性格が、そう簡単に直れば誰も苦労はしないはずだ。
 それに、物語の中で「意地悪をしたら悪い魔女に怖い目に合わされるよ」と示唆したところで、現代っ子はビビらないだろう。

 

 なんだかんだいいながらも、映画ではどう描かれているかが楽しみである。さて、いつ見に行こうかな。

 

 

ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)

ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)

  • 作者: C.S.ルイス, 瀬田 貞二, C.S. Lewis
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り

「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り

  • 作者: C.S. Lewis, C.S.ルイス, 瀬田 貞二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 文庫

 


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白夜行 [■ bookshelf]

「白夜行」/東野圭吾著/集英社/★★★★★

 

 テレビドラマ放映開始前に読んでおこうと思って読んだら、すっかりドラマを見る気が失せてしまうほど読み応えがあって面白かった!(アップするのは遅れましたが)

 

 1973年、大阪の廃墟ビルで質屋の主人が殺された。捜査線上には複数の容疑者が浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・リョウジと、容疑者の娘・雪穂。当時、小学5年生だった暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいるかのように見えた。
 事件から19年。時効を過ぎてなお、質屋殺しの真相究明に執着する刑事・笹垣は、リョウジと雪穂の周辺を探り続けていた。しかし、2人の周囲に見え隠れする幾つもの犯罪に、証拠は何ひとつない。
 あの日、廃ビルで何があったのか。嘘を嘘で塗り固めるように罪を重ね、白夜の中を彷徨うように生きてきた男女が、明るい太陽の下を歩ける日は訪れるのか…。

 

 あらすじには、最初の事件が起こったのは1973年だと書かれている。しかし本文中には、その後、次々と起こる事件を含めて、一切の日付が記されていない。オイルショック、インベーダーゲームや聖子ちゃんカットの流行、スーパーマリオブラザーズのブーム、宮崎勤事件など、世相を絡めて物語が紡がれていくことによって、19年という時間の長さが強調されているようだ。実際にその時代を生きてきた読者にとっては、何年何月何日に起きた出来事か数字で記されるよりずっと、時間の流れをリアルに感じられる気がする。

 テレビドラマでは最初に質屋殺しの真相が明らかにされ、その後、リョウジと雪穂の2人がどのように生きていく(堕ちていく)かを純愛モノとして描いているようだが、原作はまったく違う。2人が会う場面どころか、言葉を交わすシーンすら描かれていない。そればかりか、リョウジと雪穂の心理描写さえない。2人以外の第三者の視点によって、2人の行動の一部のみが語られる。
 読者は最後まで、2人を取り巻く人たちの推理と証言、そして己の想像力を頼りに、2人の接点や2人が交わしたであろう会話を探っていくしかないのだ。そうやって、2人の心情を思い巡らせながら読むことが、何より読書の面白味だと思う。複雑に絡み合った数々の事件と2人の周囲の人間関係を通して、リョウジと雪穂の絆を強く感じさせられるたびに、先へ先へと逸る気持ちを抑え、あれこれと想像する。そうしながらも、最後まで本を閉じることなく、寝食を忘れて一気に読まされてしまった。そして、解説に馳星周が書いていたように、すぐにまた初めから読みたくなるのだった。

 

白夜行

白夜行

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 文庫


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love history ~single cut [■ bookshelf]

「love history ~single cut」/西田俊也著/メディアファクトリー/★★★☆☆

 「love history」「love history2 ~second songs」に続く第3弾で、9話からなる短編集。本作は、「ダ・ヴィンチ」に連載された短編小説に、書下ろし2作を加えて書籍化された。
 個人的には、本作がいちばん好きだ。といっても、「2」は発売日に買ったまま、まだ読んでいませんが…。スイマセン。(^^ゞ

 

love history single cut

love history single cut

  • 作者: 西田 俊也
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本

 

 ある曲を聴くと、決まって同じ記憶が甦る。あるいは、ふと耳にした思い出の曲に、胸がずきずきしたり鼻の奥がつんとしたり…。そんな経験はないだろうか。
 本シリーズの主人公たちは、思い出の音楽を聴くと“昔の恋”へタイムスリップしてしまう。
 あのとき言えなかった言葉、言わなければよかったコト、相手を傷つけてしまった自分の幼さ、時間(とき)が経ってやっと気づいたあのときの真実……etc。
 もしも、昔の恋に戻ることができたら、謝りたいこと、確かめたいこと、伝えたいこと、やり直したいことがあるという人は少なくないだろう。
 過去を変えることはできないけれど、あのときのふたりは間違いなくそこにいて、永遠に過去に生き続けている。そして、忘れられない恋(忘れたい恋も含めて)のひとつひとつの出来事が今の自分を創っているのだ。

 

 ぜひ、“忘れられない恋”を思い出しながら読んでほしい。「love history」「~2」を読んでいなくても、この短編集から読み始めても楽しめる。
 私は、亡くなった祖父の遺品であるSPレコードを、祖父の昔の恋人へ返しに行く女の子の物語「SPレコード」、旅先で出会った彼のことが忘れられず、FMラジオにリクエストを送り続ける女の子と、自分がプレゼントしたものを元カノがネットオークションに出品していると知って買い戻そうとしている、主人公の男友達の話「思い出降水予報」、若い男と人妻の恋を描いた「無免許恋愛」が特に面白かった。

 

 

          あなたの思い出の曲は何ですか?

 

          忘れられない恋はありますか?

 

 

love history

love history

  • 作者: 西田 俊也
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

love history〈2〉second songs

love history〈2〉second songs

  • 作者: 西田 俊也
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本

 

  

 蛇足ながら、「love history」が、韓国で映画化されるらしい。
 「love history」を読んだとき、韓国映画「イルマーレ」を思い出したこともあって(あれ? 逆だったかな?)、チョット期待している。「イルマーレ」のように、色彩の美しいファンタジーに仕上がればいいなと思う。

 

イルマーレ THE PERFECT COLLECTION

イルマーレ THE PERFECT COLLECTION

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/04/28
  • メディア: DVD

 


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心の治癒力をうまく引き出す [■ bookshelf]

「心の治癒力をうまく引き出す」/黒丸尊治著/築地書館/★★★★★

 

現在、ホスピスで、ガン患者の終末期における緩和ケアに取り組んでいる著者が、

心療内科医時代の経験をもとに綴った一冊。

心身症の患者さんが自ら持っている「心の治癒力」に焦点を当て、

それを最大限に引き出すための関わり方を、具体的な症例を挙げながら紹介している。

非常に興味深く、最後まで一気に読めた。日常生活で、落ち込んだ時や、

人との会話で役立ちそうなヒントがたくさん詰まっている。

 

全部面白かったが、特に、

   ・「明るさ」という名の病

   ・幼少期の原因に気づけば病気は治る?

   ・人は自分を癒す力を持っている

   ・こだわりを外す

   ・問題の解決に目を向けよう

   ・症状の意味を変える治療

   ・「まあ、いいか」療法

   ・看護師の罠にはまるな!

といった章が面白かった。 

 

「明るさ」という名の病・・・の章では、あるガン患者さんのケースが紹介されていた。

その患者さんは、入院先の病院で

「明るく前向きな気持ちを持つことで免疫が上がり、ガンの進行を抑えることができる」

との考えから、いつも明るくしていることを強制される。

しかし彼女は、自分では明るく振舞っているつもりだが、

もともと人付き合いが苦手で、しゃべることも得意ではない。

医師や看護師から「もっと明るく」と注意されるたびに、

そんな自分を情けなく感じ、よけいに気が滅入ってしまう。

どうすればよいかわからず、ついに耐え切れなくなって、心療内科を訪ねたのだそうだ。

 

確かに、笑うことで免疫が上がるといわれ、世の中には「笑い療法士」などと

呼ばれる人も登場しているくらいなのだが、明るさの強制はよくないだろう。

 

この患者さんの場合も、著者に「無理に明るくする必要はないですよ。あなたらしさが

最大限発揮できる状況がベストです」と言われたことによって苦しみから解放されたという。

 

 

そういえば、私も以前、ある人から

「あなたは人と会う仕事をしているのに、人に暗い印象を与えるところがある。

それはこの仕事をする上で良くないことだ」と言われてヘコんだことがある。

 

痛いところを突かれて、「自分が暗い人間だってことぐらいわかってるわ。

そう簡単に治せたらン十年も苦労せんわ!」と腹も立った。

明るくなければこの仕事に不向きなのかと考え、悩みもした。

 

でも、結局、開き直った。「暗くて何が悪い! 余計なお世話や!」と。

表面だけ明るいフリをしたって、嘘はいつかバレるのだ。

 

 

本書を読んで、心の中に引っかかっていたいろんなことが、スーッとした。

 

 

心の治癒力をうまく引きだす―病気が回復する力とは何か。「まあ、いいか」療法はなぜ効くのか。

心の治癒力をうまく引きだす―病気が回復する力とは何か。「まあ、いいか」療法はなぜ効くのか。

  • 作者: 黒丸 尊治
  • 出版社/メーカー: 築地書館
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本

 


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プチ・プランス [■ bookshelf]

「プチ・プランス ~新訳 星の王子さま」
/アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著/川上勉・廿樂美登利訳/グラフ社/★★★★☆

 

 なぜか、これも昔からよく知っているのに、子どもの頃に読んでいない一冊(アニメは見ていた記憶がある)。なぜ、今、この時期に出会ったのか、その意味を自問自答してしまう。

 

プチ・プランス―新訳 星の王子さま

プチ・プランス―新訳 星の王子さま

  • 作者: アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ
  • 出版社/メーカー: グラフ社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本

 

 

 心に響く言葉にたくさん出会った。

 

――― 大切なことは目には見えないんだよ。


――― 大人は自分ではなに一つ理解できないから、

     いつもいつも説明してやらなければならないのは、

     子供にとって、まったくくたびれてしまう。


――― ものごとを知ることができるのは、なじみになったときだけだよ。

――― 人は、自分がいまいるところに決して満足しないものだよ。

――― 子供だけが、自分がなにを探しているのかわかっているんだね。

 

 

 出会いに感謝。

 


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五十歳からの挑戦 [■ bookshelf]

「五十歳からの挑戦」/廿樂美登利著/グラフ社/★★★★☆

 

 “花の写真家”廿樂美登利(つづら・みどり)さん(http://homepage2.nifty.com/fgreen/)のエッセイ。

 

五十歳からの挑戦―五十歳から撮影をはじめた女性写真家のサクセスストーリー

五十歳からの挑戦―五十歳から撮影をはじめた女性写真家のサクセスストーリー

  • 作者: 廿樂 美登利
  • 出版社/メーカー: グラフ社
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 単行本

 

 50歳の頃、写真店でアルバイトを始めたのをキッカケに写真を学び始め、見えない力に引き寄せられるようにプロの写真家になっていたという廿樂さん。室内の自然光の中で、マクロレンズを使って、黒バックで花の写真を撮るという独自のスタイルを貫いておられる。国内はもちろん、ニューヨークやパリで写真展を開いているばかりか、ポストカード作家や写真教室の講師としても大活躍されている。

 

 私がフリーになりたての頃、知人を介して取材させていただいて以来、もう6~7年になるが、今でも写真展や新作のお知らせなどを欠かさず送ってくださる。
 今回、エッセイ「五十歳からの挑戦」と翻訳本「プチ・プランス」を出版されたとのお知らせをいただき、さっそく読ませていただいた。

 「五十歳からの挑戦」は、なんだかとっても元気づけられる一冊。現在、66歳の廿樂さんが、これからも挑戦を続けていこうとされる姿に感服させられた。中高年の方はもちろん、自分の道を模索している人、花が好きな人、これから写真の勉強を始めようと思っている人など、多くの人に読んでもらいたい。

 


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チョコレート工場の秘密 [■ bookshelf]

「チョコレート工場の秘密」/ロアルド・ダール著/柳瀬尚紀訳/評論社/★★★☆☆

 

 書店で平積みされているのを見つけて衝動買い。映画「チャーリーとチョコレート工場」の公開にあわせて、新訳版が発行されたものらしい。

 

チョコレート工場の秘密    ロアルド・ダールコレクション 2

チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダールコレクション 2

  • 作者: ロアルド・ダール
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2005/04/30
  • メディア: 単行本

 

 子どもの頃の私は本の虫で、学校の図書室で借りた本を毎日1~2冊のペースで読んでいた。友達のいない空想好きの少女だったのだ。しかし、この本は昔からタイトルは知っているものの、読んだ記憶がない。映画を見て、好きなジャンルであるはずなのに、なぜ子どもの頃の自分がこの本に手を伸ばさなかったのかが気になっていた。
 結論から先に言うと、読んでも理由は思い出せなかった。たんに“チョコレート”に興味がなかったからなのかもしれない。

 

 映画でジョニー・デップが演じたチョコレート工場の経営者、ウィリー・ワンカ(映画ではウィリー・ウォンカ)は、原作ではもっと年寄りに描かれている。原作には彼の少年時代の話は出てこない。それ以外は、映画はほとんど原作に忠実に作られていたので、どうせ読むなら映画を見る前に読むべきだったとちょっぴり後悔した。

 

 新訳版のこだわりとして挙げられるのが、登場人物の名前だ。訳者のあとがきにも書かれているが、遊び心に富んだものになっている。


(左が映画でのキャラクター名、右が新訳版の名前)

●主人公の貧しい少年、チャーリー・バケット → チャーリー・バケツ

●食いしん坊の太った少年、オーガスタス・グループ → オーガスタス・ブクブトリー

●金持ちの超ワガママ娘、ベルーカ・ソルト → イボダラーケ・ショッパー

●世界記録に挑戦するため、3ヶ月間ガムを噛み続けている少女、
          バイオレット・ボーレガード → バイオレット・アゴストロング

●テレビゲームおたくの少年、マイク・ティービー → マイク・テレヴィズキー

●チョコレート工場で働くウンパ・ルンパ族 → ウンパッパ・ルンパッパ人

 

 キャラクター像がイメージしやすく、面白いネーミングだと思う。
 ただ、ウンパッパ・ルンパッパ人たちが子どもたちを皮肉って歌う歌の歌詞は、活字で読むと全く笑えなかった(子どもには面白いのだろうか?)。映画では大爆笑したのに。


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